遊就館に飾ってあるゼロ戦です。8月15日はもうすぐ、いろんな人のいろんな思いがある。あの日、僕は14歳だった、家は空襲で焼かれ親戚の仮住まいから学校に通っていたが、学校も焼けていたから授業どころではない、長崎には新型爆弾が落ちて何万人も死んだらしい。もうすぐ敵が上陸して僕らは竹やりで突撃するのだと誰か言っていた。そして終戦だった。それから、60年が経って僕は遊就館の一室で、人間魚雷回天や特攻機や錆びた鉄兜や飯盒を見て、胸が詰まって何も考えることができなかった。私たちが体験した戦争の悲惨さを決して風化させてはいけない。(しまやん)
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